世界プレス業界ニュース 2026年7月第1週:受注回復、自動化が加速

目次
    目次

      プレス業界 世界ニュースレビュー 2026年7月第1週

      世界プレス業界ニュース 2026年7月第1週:受注回復、自動化が加速

      プレス業界は2026年7月を明るい兆しとともに迎えました。FMA最新調査では板金・プレス加工の受注が回復傾向にあり、サーボプレス、ロボット自動化、AIへの投資が北米からアジアまで工場の姿を変え続けています。

      8
      注目ニュース
      4
      海外情報源
      2,662億ドル
      2026年市場規模

      ビジネス The Fabricator — 2026年6月30日

      FMA調査:コスト上昇にもかかわらず金属加工の受注が増加

      FMA(米国加工業者・製造業者協会)の2026年Q2調査(369社対象)では、42.66%が新規受注の増加を報告。2026年下半期への悲観的見方はわずか8.47%と、直近3回の調査で最低となりました。

      88.89%が鋼材・アルミ価格の上昇を指摘する一方、半数以上が設備投資計画を維持しており、北米の金属プレス・板金業界の中長期的な自信を示しています。

      → 原文を読む

      鉄鋼市場 ISMR / OECD — 2026年6月17日

      OECD警告:世界の鉄鋼過剰生産能力、2028年に7億4,500万トンへ

      「OECD Steel Outlook 2026」は、世界の鉄鋼過剰生産能力が2028年までに7億4,500万トンに達すると予測。需要の伸びは年約0.9%にとどまります。中国は2025年に過去最高の1億3,100万トンを輸出 — 2020年比153%増で、EUの総生産量を上回ります。

      「鉄鋼の過剰生産能力は世界市場を歪め、経済安全保障を損ない、イノベーションを阻害する」— OECDコーマン事務総長

      プレス加工企業にとって、安価な鋼材は短期的にはコスト減となる一方、通商政策の変動リスクを示唆しています。

      → 原文を読む

      テクノロジー ISMR — 2026年6月17日

      「スマートフォーミング」:サーボプレス・AI・3Dプリント金型が革新を牽引

      ISMRの最新プレス・スタンピング技術特集によると、クローズドループ成形制御とリアルタイム監視を備えたサーボプレスが新しい標準となり、精度向上とダウンタイム削減を実現しています。

      Research and Marketsによれば、金属プレス市場は2,103.7億ドル(2025年)から2,212.8億ドル(2026年)へ成長し、2032年には3,095.8億ドルに達する見込み(CAGR 5.67%)。高速順送金型と3Dプリント金型がリードタイムを大幅に短縮しています。

      → 原文を読む

      提携 The Fabricator — 2026年6月30日

      LantekとTecoiが提携:板金ラインにロボット搬出・パレタイジング

      ソフトウェア大手LantekとスペインのTecoiは、CF切断ラインにLantek Expertソフトで制御するロボット搬出・パレタイジングシステムを統合。サーボ自動クレーンが切断材を搬送し、適応型グリッパーのロボットが部品形状に基づき自動仕分けします。

      切断と並行してパレタイジングが進む点が要点で、大量生産のプレス・板金工場にとって参考になる自動化モデルです。

      → 原文を読む

      拡張 The Fabricator — 2026年6月17日

      Wisconsin Metal Parts、精密プレス向けに9万平方フィートの新工場を賃借

      受託製造のWisconsin Metal Parts(米国)— 精密金属プレス、板金加工、CNC加工、金型製作が専門 — はウィスコンシン州ウォーキシャに9万平方フィート(約8,360㎡)の新工場を契約。2026年8月に引き渡し予定です。

      関税圧力下でサプライチェーンの国内回帰が進む中、北米プレス生産能力拡大の新たな一例です。

      → 原文を読む

      テクノロジー The Fabricator — 2026年6月25日

      3-Dimensional Services、試作金型向けに60kWファイバーレーザー導入

      米ミシガン州の3-Dimensional Servicesグループ — 量産前提試作と小ロット生産、金型設計・成形・機械加工に強み — は、16×32フィートの加工エリアを持つ60kWファイバーレーザーを導入。厚さ4インチまでの材料を45度ベベルで切断できます。

      大手金型メーカーが金型開発サイクル短縮のため厚板切断能力を強化している動きを示す投資です。

      → 原文を読む

      ビジネス The Fabricator — 2026年6月30日

      Mahle工場設備オークション:コマツ300トンプレス、UBE2,500トン押出機が出品

      Maynards Industriesは2026年7月16〜17日、オハイオ州のMahle Thermal & Fluid Systems工場(28万6,000平方フィート)の設備一式をオークションにかけます。同社は自動車熱管理部品のTier 1サプライヤーです。

      目玉はコマツ300トンプレス、UBE2,500トン押出プレス、安川モートマン・三菱の産業用ロボット、LK社CMMなど。東南アジアのバイヤーにとっても、比較的新しい設備を好条件で入手できる機会です。

      → 原文を読む

      拡張 The Fabricator — 2026年6月30日

      INKAS、北米に3工場を追加開設 — 生産面積を倍増

      装甲車メーカーINKAS(カナダ)は、トロント(4.2万平方フィート)、シャーロット(20万平方フィート)、フォートピアース(3.1万平方フィート)の新工場3拠点を発表。2026年7月31日までに全面稼働し、北米の生産面積は2倍以上になります。

      特殊車両・UAV向けの厚板加工とプレス部品の需要増が、地域のプレス機・金型サプライチェーンの受注を押し上げる見通しです。

      → 原文を読む

      📊 世界金属プレス市場データ

      2,662.7億ドル
      2026年市場規模
      3,738.5億ドル
      2033年予測
      5.0〜5.7%
      CAGR 2026〜2033
      約50%
      サーボプレスの省エネ効果

      出典:Coherent Market Insights / PRNewswire、Research and Markets、ISMR — 2026年6月

      総評

      2026年7月初週、世界のプレス業界は「慎重な楽観」の局面にあります。北米では受注回復が鮮明で設備投資も堅調。サーボプレス、ロボット自動化、AIが引き続き3大技術トレンドです。一方、鉄鋼の過剰生産能力と関税変動は、下半期に注視すべき2大リスク要因です。

      ベトナムの製造業にとって、サプライチェーン移転と鋼材価格の落ち着きは設備更新とメンテナンス標準化の好機です。PRESTECは、この時期にプレス機の状態診断、省エネ型サーボプレスへの移行検討、予防保全計画の構築を推奨します。2027年に向けたFDI受注回復期の競争力の基盤となります。